現在、NOMOベースボールクラブが本拠地として活動している大阪の堺浜野球場(元新日鐵堺・硬式野球部グランド)は、今シーズンで閉鎖されることが決まりました。野球選手として、社会人として、僕を成長させてくれた場所がまたひとつ無くなってしまうことは、とても淋しいことです。
そんな時、ロサンゼルス・ドジャースの元オーナーであるピーター・オマリーさんから連絡がありました。オマリーさんは、かつてドジャースがキャンプ地として使用していたアメリカ・フロリダ州のVero Beach Sports Villageが、現在厳しい経営状態にあることを知り、この施設の存続のために行動を起こそうとしていました。そして、共にパートナーとなって今後の運営に取り組まないかと声をかけてくださったのです。
ベロビーチは、僕がメジャーリーガーになるチャンスをもらった場所です。特別な思いのあるこの施設がなくなるのは僕も嫌ですし、オマリーさんとなら、ぜひ一緒にやらせていただきたいと思いました。
オマリーさんは、僕がドジャースに入団した時からずっと温かいサポートを続けてくれた素晴らしい方です。今回、Vero Beach Sports Villageの運営参加について僕にも声をかけてもらえたことを心から嬉しく思い、感謝しています。
これからオマリーさんや他のパートナーと共に、この施設を有効に未来に繋げ、ここから新たなメジャーリーガーが誕生してくれることを願っています。
機会があれば、日本の皆さんにも是非ここを訪れていただきたいです。
2011年11月
野 茂 英 雄
ロサンゼルス・ドジャースが、1948年から2008年までキャンプを行っていた街で、当時ドジャースのキャンプ施設は、ドジャータウンと呼ばれた。2009年からは、マイナーリーグベースボールがこの施設の運営を開始し、Vero Beach Sports Villageとして大学生や高校生などにも利用されている。
( 2014年現在、Vero Beach Sports Village は、Historic Dodgertown と名称を変更している )